埼玉社会保険病院 副院長兼産婦人科部長 伊藤仁彦

「妊婦さんの不安な気持ちに寄り添うのが絆メールです」

産科医として30年以上活動し、様々な妊婦さんと出会い、たくさんの赤ちゃんの出産に立ち会ってきました。その間、医学の進歩・少子化などにより分娩に対する考え方もずいぶん変わりました。

でも、昔から変わらないことがあります。それは、お腹のなかの赤ちゃんの変化に対する妊婦さんの不安です。そうした妊婦さんに私たち産科医が寄り添い、一人ひとりに赤ちゃんの状況を説明できればいいのですが、通常の診療の範囲では時間的にも限界があります。それを補ってくれるのが、「絆メール」だと思います。

「絆メール」は、妊娠期間中、毎日毎日お腹のなかの赤ちゃんと妊婦さんの状態をメールで配信しており、参考になると思います。妊婦さんからは「不安が解消される」「身体の状態の説明があって、大変参考になる」と好評のようです。
しかし、「絆メール」の内容はあくまでも標準的なもので、個人差があります。心配なときは、主治医の先生にご相談下さい。

「絆メール」の監修者として、一人でも多くの妊婦さんに、そして、パートナーや妊婦さんのご両親にお読みいただき、妊婦さんと赤ちゃんの状態を妊婦さんと共に知っていただきたいと思います。
そして、皆さんが母児共に元気で無事出産の日を迎えられることが、産科医として最大の喜びとなります。

埼玉社会保険病院 副院長兼産婦人科部長 伊藤仁彦

埼玉社会保険病院 副院長兼産婦人科部長 伊藤仁彦先生
埼玉社会保険病院 副院長兼産婦人科部長
埼玉社会保険病院HP

▲ページトップへ